祝游美さんインタビュー

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 練馬区桜台でおよそ40年に渡り、和装の染め物を教えてこられた「桜台きもの染色教室」の祝游美先生。大切に使い込まれてきた道具や壁一面に保管されている図案や染料の資料から、お教室の長い歴史が伺えます。先生は、染色家であるお父様のもとで幼少時代を過ごされてきました。先生がとびきりの環境で吸収されてきた染色のあれこれを、じっくりたっぷり教えていただけるレッスンは、とっても和やかな時間が流れていました。染色作家として、お教室の講師として、どのようなことを考えていらっしゃるのかお話を伺いました。

―染色家のお父様のもと、小さい頃から染色の世界が身近だったとのことですが、現在の制作活動に影響を受けた風景だったり出来事がありましたらお願いいたします。

父のいろいろな失敗をどの様に解決していくか?描いてはいけないところに描いてしまったり、染料を落としたり、外注の行程で汚されてしまったり…をなんとか着られる着物にしていく事も楽しみながら染めていく事です。

 

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―小さい頃からご自身も染色家になる、と思っていらっしゃいましたか?ほかに憧れていた職業等がありましたら教えて下さい。

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人とのふれあいが好きで、お料理の先生になりたいと思っていました。

―染色家のみに関わらず尊敬するアーティストはいらっしゃいますか。

ルノアールの柔らかい画風が好きで、古典柄でなく和装ドレスというキャッチフレーズもある位の作品を多く染めました。

―お教室を開く事になったきっかけや経緯などをお教え下さい。

父は「教室なんて、とんでもない!」と固く拒みましたが、母が「私のきもの」等キャッチフレーズを考えてくれて、開くことに決めました。

―制作に行き詰まった時の気分転換は何をなさっていますか。

動物が好きで、自然の中で生きていく動物の素晴らしさ、力強さなどを見て、まだまだ自分に甘いと反省しています。

―お教室で染め仕立てるお着物は、鑑賞品で留まらずにしっかり着込めるものになる と伺っておりますが、意匠面や技術面などの秘訣やこだわりなどを教えて下さい。

生徒さんは着物が好きな方ばかりで、それぞれ個性を持っていらしてご自分の作品はご自分が表れているものばかりです。その着物を愛し、大切にして、永く着用できる様一緒に相談しながら制作いたしております。

―今後の制作の抱負をお願いいたします。

出来るだけ斬新に!かつ奇抜にならない様好きな作風を追い続けたいと思います。

 

祝游美先生のお教室、「桜台きもの染色教室」の情報はこちら
http://www.geijutsumura.net/learn_detail_l0000431.html

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