―まずはアーティストとしての中川太郎平氏にお伺いします。
芸術に興味を持たれたきっかけは何ですか?
「芸術への志」はいつの日からかあって、
現在に至っています。
私は僧侶の家系なのですが、
祖父や身内に芸術に関わっているものが多く、
美術品のコレクター、能の舞踏家、
芸術家などの中で育ちました。
私にとって芸術は生活そのものです。
―芸術に対するこだわりは何ですか?
常に、表現者として「けんきょ」が
念頭にあります。
人々が観たり、感じたりする芸術ですから、
アタリが強いと迷惑でしょ。
でも、芸術だから、
言いたい事言っていいんですけどね。
―過去の経歴を教えてください。
国内の某デパートにて個展やったりしていました。
描いた作品は二、三百点全て売りつくしましたね。十分に堪能しました。
後に、画商として物故作家や現代作家の作品を取り扱うようになり、
何人かの志のあるアーティストと出会い、以前よりアートをより社会に浸透させたいという想いから
「アートスクール銀座」を開校するに至りました。
国内のみならず、海外作家との交流も行い文化交流の一躍も担っています。
―海外で展覧会を開催されていることが多い様ですが・・・。
海外での展覧会は全て招待ですね。
ニューヨークをはじめ、ヨーロッパ各国の国立美術館、
芸術院などの有識者から招かれる事が多いです。
書道など、日本の文化を知りたいという文化交流を目的とした展覧会が主ですね。
日本も同様ですが、他国の庭は良く見えるものです。
芸術への関心の高さや、国の支援や育成が十分に施されているような印象をいつも受けます。
今年はマルタ共和国の国立美術館より招待を受け、フォトグラフィーの作品を発表します。

2011年、東欧ルーマニアクルージュナポカ国立美術館の各国のアーティストが集う展覧会に出品したフォトグラフィー作品。

2005年、ニューヨーク最大のアート催事ダンボアートフェスティバルに出品した日本の精神性「禅」をテーマにした書道の作品。
―アーティスト中川太郎平として今後チャレンジしてみたいことは?
いろいろ、楽しい事を考えていますよ。
皆さんと一緒に幸せになれるようなことが出来るといいですね。
―アートスクール銀座を運営していて良かった点は何ですか。
なにより、生徒さんが喜ばれる事ですね。
例えば、こんな声をいただいたことがあります。
『このひとときが好きです、アートスクール銀座には「何かがある」。私にとって至福の大切な時間です。』
『これほど緊張し、集中する時間は今までになく楽しい。』
『今まで何気なく展覧会などを観ていましたが、「今までになく深く新しいものを作品から感じ取れるようになった。』
『心静かに没頭すると「癒し」を感じます。』
講師は指導を通して生徒さんとの関わりから、日々の勉強を促され、教え教わる関係があるようです。
―アートスクール銀座を運営していて困った点はありますか。
困った点とは少し違うかもしれませんが、スクールを運営するということは、止まることがないという事ですね。
これは自分の作品にも言えることですが・・・。常々、新しい発想で運営し続けて業態の鮮度を保つことを心がけています。
そうでなければ、私自身も退屈してしまいますし。運営を楽しむことです。
営利だけを目的にするのなら、利幅の良い業態経営をすすめます。
―アートスクール銀座を運営していて気づいた点などはありますか。
「学ぶ方の熱心さ」ですかね。生涯教育は大切ですね。
運営をしていて、本当に良かったなぁ・・・と思います。
―最後に、アートスクール銀座の紹介をお願いいたします。
ホームページを拝見いただければ書いてあることですが・・・。
手前味噌ではありますが、
私どもの講師・スタッフは素晴らしい人柄と才能の持ち主です。
そして、我々はアートスクールの運営を真面目に楽しんでいます。
芸術を愛し、しっかり理解して取り組んでいると、
創造的な力が動いているので、
それが生徒さん一人一人に伝わり、良い関係が生まれています。
大人の皆様が集い、学ぶわけですから、
学ぶ側の皆様の主体性を引き出す環境づくりがなされれば
成功だと思っています。
社会的にも意義ある芸術的営利事業ではないかと考えます。